トラウマナラティブとただの傾聴の違い

 

まだ少し先の話ですが

7月から、当面の間

 

継続利用の方以外の予約受付を

停止することになりました。

 

 

予約できるのは

リピーターと

今後継続の意思のある方のみ。

 

単発の方と

傾聴のみの方(話したいだけの方)の

ご利用は停止させていただきます。

 

その理由は、何か?というと

それだと

何年やっても回復できないからです。

 

 

傾聴というと

一見すると、とても親身になって

話を聞いてもらえる様に感じます。

 

これ、

複雑性PTSDにとっては

結構な落とし穴です。

 

どういうことか?というと

「話を聞いてもらえる心地良さに

逃げ込んでしまうから」です。

 

この状態を

回避」といいます。

 

 

私のプロフィールが

「臨床傾聴士」なので

 

話を聞くだけの人だと

よく誤解をされますが

 

複雑性PTSDからの回復のための

傾聴で話していただくことは

「トラウマナラティブ」です。

 

トラウマナラティブというのは

人生の中でトラウマが

インデックスされた出来事についての話。

 

トラウマが心に刻印された出来事について

話しながら確認していく作業。

 

それが、

トラウマナラティブの

傾聴になります。

 

ところが、

トラウマがインデックスされた

出来事について振り返ることは

 

心の中で、その出来事を

追体験(再体験)することになります。

 

わかりやすくいうと

脳の中がフラッシュバック状態で

トラウマについて語ることになる。

 

これ、キツイですよね?

 

トラウマについて

知らない人と話すと。

 

で、複雑性PTSDの人は

どうなるか?というと

 

トラウマインデックスの

エピソードと

その時の被害感情について

話すことに固執してしまうのです。

 

ずっと

「母が許せない!」

「親がひどかった!」

「みんなで私を不幸にした!」など

 

辛かった、苦しかった

悔しかった、悲しかった

寂しかったという

 

感情を吐露することに

快感を覚えてしまい

 

肝心のトラウマには向き合わず

「いいんです!どうせ過去は変えれませんから!」と

そこだけ、妙に開き直って

極論になっている。

 

これ、「回避」です。

 

たまに来て

なんとなく話して

なんとなくスッキリした気分になって

 

それを繰り返すだけなら

いつまで経っても

同じところをグルグル回っています。

 

トラウマの軸を中心に

その周りをグルグルと

回避しながら回っているだけだから。

 

 

トラウマケアの順番は

  1. 生活環境の整備
  2. トラウマについての知識
  3. トラウマナラティブの振り返り

の順です。

 

 

つまり、

「生活環境が整備できていないうちは

トラウマケアに入るのは危険」なのです。

 

トラウマケアのためには

家族や周囲の人の理解と協力が

絶対に必要です。

 

それが得られないのなら

そうした障害物から離れて

 

心身の安心と安全を

確保できてからでなければ

トラウマと向き合うのは難しいのです。

 

火事の現場の中で

火傷の手当てをする様なものだから。

 

 

継続してしっかりと

トラウマについて向き合った方が

短期間で回復できるのに

 

回避が強くて

それができない方が多いので

結果として、ご本人にとって

混乱と不合理が出てしまう。

 

話を聞いてもらうのと

トラウマナラティブを処理するのは

大きく違います。

 

ただ、優しくして欲しいだけの方は

私でなくても良いと思うので

もっと相性の良い方を探してください。

 

優しい方は大勢います。