【個人的な話】私の回復までのプロセスについて(ご参考程度に)

「どうしたら楽になれますか?」

「どうしたら幸せになれますか?」

 

そんな問いは

虐待被害の後遺症

複雑性PTSDで悩んでいる人

すべてに共通の問いだと思います。

 

そして、その回復のプロセスは

先の記事にも書いた通り

個別の問題であって

 

誰かの真似をすれば

それで同じように問題が

解決するということはありません。

 

個人相談の場で

この問いは、よく

私個人の経験についての

質問として語られることがあります。

 

ですので

今日は、私がたどった回復までの

プロセスについて

簡単にお話ししてみたいと思います。

 

1 環境整備

 

トラウマと向き合うために

まずはじめにしなければならない

最も重要なことは

「生活環境の整備」です。

 

これが、現在の虐待で考えるのなら

家庭への児相の介入でしょうか。

 

トラウマケアを行うために

はじめにするべきことは

「安心・安全な環境の確保」です。

 

これができないのなら

トラウマケアは進みません。

 

DVならシェルターなどに

一時避難するなど

 

加害から自分を遠ざけて

安心・安全を確保してから

解決に取り組むこと。

 

これができないと

被害を受け続けたり

 

加害者を攻撃することで

時間ばかりを浪費してしまうし

 

トラウマ(心の傷)が

より深刻化してしまう原因になります。

 

トラウマからの回復の

最初に行うことは

「加害からの距離を取ること」

「安心・安全な環境の確保」です。

 

私の場合は、結婚して

夫の転勤先へ一緒に行きました。

 

実家から

飛行機で移動しなければならない距離まで

自分を遠ざけました。

 

これが、私が行ったはじめの一歩です。

 

ここで

「私は、結婚できないから、相手がいないから無理!」と

いきなり結論に飛躍するのなら

ここから先は読まないでください。

 

無駄です。

 

ここで書いていることの意味を

ちゃんと理解する気持ちがないのなら

読んでもらっても意味がないので

別の人の癒しブログにでも飛んでください。

 

2 心理学習

 

安心・安全を確保したのちに

私が行ったことは「心理学習」でした。

 

これは、トラウマについて知ること

自分の人生の中で

何が起きていたのかを

客観的に冷静に考えて整理すること。

 

トラウマにまつわる人生の

物語のことを

トラウマナラティブといいます。

 

私は、このトラウマナラティブを

整理するための心理学習を行いました。

 

私の場合は、心理の講座や大学

認知行動療法に関するスクール

学会や当事者研究所の場への参加

などが主な行動でした。

 

この心理学習という行為は

実は、カウンセリングなどの

心理相談の臨床の場でも

積極的に行われていますが

 

セラピストの技量の問題や

もともと猜疑心を持ちやすい

トラウマ持ちさんの思考パターンの影響で

 

心理学習の内容を

セラピストからの説教として

受け取ってしまう人が非常に多く

 

「信頼していたのに傷つけられた!」と

怒り大爆発で

 

せっかく手に言いれた支援現場を

自ら放棄してしまうことが

繰り返されてしまうのも

 

複雑性PTSDの中で

苦しんでいる人には

非常に多い傾向です。

 

実際、私自身も

それが、自分の中の

認知の問題であることが自覚できるまでは

 

担当の講師への怒りを感じていたり

攻撃的な物言いをしたこともありました。

 

それがトラウマ反応であると

知っている担当者にめぐり逢えたことが

私にとって幸いでした。

 

そして、どうすれば

そうした担当者にめぐり逢えるのかを

トラウマについて学んだからこそ

得ることができたのだと思います。

 

ただ、闇雲に

自分の人生経験を語ることで

怒りや悲しみの感情を吐露するだけなら

無料の電話相談を利用すれば

それでいいのかもしれません。

 

俗にいう

「グチ聞き屋」にでもできることなので

そこを利用すれば良いでしょう。

 

最近は、オンライン風俗も盛んなようで

会話だけで気持ちよくしてくれる

グチ聞き屋も大勢いるようです。

 

そこを利用すればいいでしょう。

 

いくらでも慰めてもらえます。

 

自慰か他慰かって

その違いだけの問題ですから。

 

 

 

ここで、自己判断で

やたらと専門書を買いあさって

かたっぱしから読みふけって

 

「わかったつもり」になっている人

結構、多いですね。

 

でも、トラウマからの回復は

「わかった!」ではダメです。

「できた!」でなければ

それは、ただの絵に描いた餅です。

 

知識だけなら

誰だってあります。

検索すれば、どこにだって

情報はあります。

 

問題は、それを

自分が実生活の中で

実践できるかどうか?です。

 

自宅を出れば良い!

そう書いてある記事を読んで

実際に出ていないのなら

それは、ただの情報です。

 

実践ではありません。

 

 

3 人とのつながりを作る

 

私が、1と2の中で

同時進行していたことは

「人とのつながりを作る」ことです。

 

支援者とのつながり

仲間とのつながり

社会とのつながり

つながりたい家族を作る

 

などです。

 

そして、自分のつながりの中での

「役割」を意識しました。

 

役割には、呼称があります。

 

相談員

代表

学生

受講生

会員

支援者

 

その呼称の中の自分の行いたい役割

行為や関わりについて考えました。

 

人間は、自分が選んだ役割を

自分が納得いく形で

行為・行動できた瞬間に

 

幸せ、達成感、喜びを感じます。

 

自分を幸せにしたいのなら

社会と関わりを持つ中で

自分の持っている役割の種類を見つけること。

 

役割というと

大それたことばかり

考えるものですが

 

もし、あなたが

引きこもりなのなら

 

引きこもりが世の中に

訴求できる役割について考え

 

その中で

あなたが行えることや

行いたいこと

 

したいこと

納得できることを

見つければ良いのです。

 

「何も見つかるわけがない!」と

いきなり結論に飛躍するのは

複雑性PTSDの思考パターンです。

 

いきなり結論に飛びつきたくなるのは

早く結論を出して

ホッとしたい(安心したいから)です。

 

そこがあなたの不幸のループです。

 

いきなり

「でも!」

「だって!」と思わない。

 

そう思いたいうちは

トラウマナラティブについて

しっかりと支援者からの

サポートを受けてください。

 

トラウマからは

一人では這い出せません。

 

不可能です。

 

一人でできたと思っている人は

本当は、一人ではなかったのですが

そう思いたくないだけです。

 

トラウマからの回復には

それなりの覚悟と勇気が必要です。

 

泥沼の中に居続けるのは

あなたの問題ではなく

複雑性PTSDが作り出す

トラウマ由来の心理状態のためです。

 

 

ここに書いたのは

あくまでも私がたどった

回復に至るまでのプロセスの話です。

 

このプロセスは

およそ30年間でした。

 

トラウマからの回復には

とても時間がかかります。

 

甘くみないこと。

 

そして、あきらめない勇気と

それを支えてくれる支援の場を

複数確保することが大切です。

 

あなたは、どのような

回復のプロセスをたどりますか?

 

考えてみてくださいね。