「虐待」の意味を知らない人が多過ぎて

 

久しぶりの更新です。

何日ぶりか忘れてしまった。。

 

 

日々、バタバタしています。

 

私が暇になったら

世の中

どんなに幸せだろうと

 

自分の忙しさを

いろんな意味で嘆いている

今日この頃です。

 

私が忙しいということは

苦しんでいる人や

悩んでいる人が

たくさんいるということだから。

 

医者と坊主と心理職は

暇に越したことはないのです。

 

はい。

 

 

毎日、個人相談を受けていて

世の中の「虐待」への認識が

 

メディアに影響受け過ぎてるなと

嘆かわしく思っています。

 

ニュースで報道されている

あれらの虐待関連の情報は

 

あれは、すでに「犯罪」です。

 

あれを「虐待」だと思うから

 

「自分は、大したことないのに

この程度で悩んでいて申し訳ない」なんて

 

いらない罪悪感で

悩むことになります。

 

虐待というのは

子供が無防備でいても安全だし安全だと確信できない環境の総称」です。

 

この環境のことを

ひと昔前までは「機能不全家庭」と

呼んでいました。

 

 

が、ここで問題が出てきます。

 

「機能が不全な家庭ではない家庭」にも

子供が安心、安全を信じられない環境が

たくさんあります。

 

例えば、父親が酒乱で

借金まみれで

ギャンブルやパチンコ依存で

女グセが悪くて

母親に暴力・暴言の嵐なら

 

誰が見てもDV家庭だし

その過程は機能不全家庭でしょう。

 

そんなわかりやすい家庭

昭和の話です。

(今もあるけどね。。)

 

ですが

そんな機能不全家庭は

氷山の一角。

 

海の上に出ているから

目立つだけ。

 

海の下に沈んでいる

家庭内の問題の方が

 

はるかに層は厚いし

被害も膨大です。

 

 

では、海の下

氷山の残りの部分には

 

どのような状態が

隠れているのか?というと

 

父親の生育歴の問題

母親の生育歴の問題

父親の家系の問題

母親の家系の問題

戦争経験の問題

父親の社会的問題(職場、人間関係)

母親の社会的問題(仕事、育児、人間関係)

夫婦間の不和

嫁姑問題

養子跡取り問題

地域住民との問題

介護、障害、差別などなど。

 

一言でいうと

親がケア(支援)対象者なのに、誰にも支援を受けていない状態」は

すべて子供にとって

「虐待」=「機能不全家庭状態」です。

 

親として機能できない条件があり

親自身が自分のことで精一杯で

子供の気持ちにまで関わる余裕がないこと。

 

この状態を

「情緒的ネグレクト」といいます。

 

これ、虐待です。

 

 

あなたが

親がわかってくれなかったと

感じた経験があるのなら

 

それは、情緒的ネグレクトという

立派な虐待です。

 

そして、ここで

気付いた方もあると思いますが

 

「虐待は、どの家庭にも必ずある」

 

ということ。

 

言われたこと、ありませんか?

「そんなの、誰にだって経験あるじゃない」って。

 

問題は、情緒的ネグレクトがあった後

傷ついた子供へのフォローがあったかどうか?です。

 

フォローというのは

支援や援助のことです。

 

介入といってもいいでしょう。

 

これは大袈裟に考えれば

児相の介入ですが

 

すべての家庭に

児相が

乗り込んでくるわけじゃないですね?

 

親に聞いてもらえなかった話や気持ちを

他の誰かに拾って受け取ってもらえれば

子供は、そこで命拾いすることができます。

 

救われるのです。

 

それが、あったかなかったか。

 

それが、複雑性PTSDが

悪化するかどうかのわかれ道。

 

 

 

あなたが今苦しんでいるのは

ロクでもない親に育てられたからではなく

 

親がロクでもない状態になる程

追い詰められて

切羽詰まって苦しんでいる最中に

 

誰にも助けを求めなかった親と

誰にも助けてもらえなかったあなたが

 

世間から放置されたまま

時間が過ぎてしまったことです。

 

なぜ、親は支援を求めなかったのか?というと

「自分でなんとかしなくては!」と

思い込んでいたから。

 

あなたの親がバカだった訳ではなく

「困っているときは、人に相談して助けてもらう」という

文化のない家庭で育ったか

 

そうすることに

激しい恥の気持ちや後悔を

経験した過去があったから。

 

 

父親の酒乱を責める人は多いですが

酒乱は問題じゃないのです。

 

なぜ、父親は酒乱になったのか?

何が、父親を酒乱にしたのか?

 

問題は、そっちです。

 

こうした家庭環境のことを

昔は、「機能不全家庭」と呼びましたが

 

現在は

「マルトリートメント 」といいます。

 

マル(悪い・不適切)

トリートメント(関わり)

 

という意味です。

 

 

大人から子供への

悪い・不適切な関わり

 

不適切な心身の成長発達環境の総称が

マルトリートメント 。

 

 

そして、その環境で生きている子供は

虐待児です。

 

その生き残りサバイバーが

大人になった、今のあなたです。

 

 

子供の頃に受けた虐待(マルトリートメント )被害で

子供が複雑性PTSDというトラウマに苦しみ

大人になっても、健全な社会生活が送れず

 

さまざまな精神疾患のような症状に

悩まされ続け苦しまなければならないことが

正式に医学会で認められたのは

 

2018年の6月です。

たった2年前なのです。

 

それ以前の虐待被害を受けた子供たちは

自分がなぜつらいのかもわからず

 

誰にも説明してもらえず

 

バカにされ

ののしられ

侮辱され

排除されて

 

ひっそり生き延びるしかありませんでした。

 

傷ついた心のまま

答えの見つからない迷路の中で

 

もがき苦しみながら

希死念慮に耐えるしかありませんでした。

 

 

虐待というのは

子供の心が

いつも緊張している状態のことです。

 

だから、疲れるのです。

 

そして誰も

それに気付いてくれないから

怖くて、寂しくて、悲しいのです。

 

トラウマについて

複雑性PTSDについて

正しい知識を身に付けてください。

 

あなたが回復するための

大切な第一歩です。