例外を認められない人たち*虐待被害の後遺症

 

子供の頃に

虐待被害を受けて大人になると

 

例外を認めることが

できなくなります。

 

例外というのは

自分にとって

不都合な人ばかりではない

という例外のこと。

 

世の中

自分を傷つける存在ばかりではないという

白からグレーゾーンに

存在する人たちのことです。

 

 

虐待被害を受けて

大人になると

 

「絶対に、無理!」

「どうせ裏切られる!」

「誰も信じられない!」

 

それが、対人関係への

デフォルトな信念になります。

 

 

まあ、その信念への勢いの

凄まじさといったら

半端ないですね。

 

真っ向から、全否定。

絶対に、例外を認めない。

 

それだけ長い間

辛酸を舐め続けた

 

辛辣な人生を送っていた

極め付けの被害者なのだから

 

仕方がないといえば

それまでなのですが

 

私は

そんな姿を見ながら

思うのです。

 

「開き直りと潔さ(いさぎよさ)は、違う」と。

 

 

キッパリと言い切ることを

潔さだと勘違いしている人は

大勢います。

 

本当は

現実へのあきらめなのに

 

そう思い切れることを

潔さだと思ってしまうこと。

 

クールな かっこいい

賢い選択だと

勘違いをしていること。

 

それは

ただの独りよがり。

 

誤解です。

 

 

どちらかというと

男性に多いのかもしれませんが

 

そう思い切れる自分に

一人で酔っている状態。

 

ただのやせ我慢。

ただの見栄っ張りです。

 

 

虐待という被害は

身体へのダメージ以上に

心理的なダメージが強烈です。

 

絶対に、あらがえない力に

強引に、一方的に

 

服従させられる経験の繰り返しが

虐待被害です。

 

力に支配されること。

 

権力に屈服させられることが

虐待被害の本質です。

 

人生の中で

白旗をあげ続けることの連続。

 

だとしたら、当然

悔しさや屈辱感の中で

 

自分への無力感や敗北感や

無能感を感じなければならないし

 

何もできない自分の

みじめさの中で

 

怒りにワナワナと

震えることしかできず

 

反撃しても倍返しだし

反撃しても

もっと悲惨な仕打ちが待っている。

 

そのうち、相手に やり返す

気力さえなくなります。

 

この状態は

「学習性無力感」ともいいます。

 

そして、そうした

自分へのスティグマ(恥)を

感じることから

自分を守りたくなると

 

回避思考や回避行動が生まれます。

 

 

これが

否定的な認知パターンと呼ばれる

「現実認知のゆがみ」です。

 

「どうせ無理!」

「絶対、無理!」

「期待しない!」

 

いきなりの結論への飛躍。

 

そうでもしなければ

また、傷つくことになるから。

 

「そうでもないこともある」という

例外は、絶対に認めないし

そんな存在は許せない。

 

それが、あなたが

毛嫌いしている

 

楽天的で

何も考えていないように見える

世間の普通の人たちです。

 

 

なぜ、彼らが

あんなにも無防備なのか?といえば

自分を防御する必要がないから。

 

何から防御したいのか?というと

自分が傷つけられること。

 

自分の気持ちを無視されて

自分の存在を無視されて

 

みじめな情けない気持ちで

孤独なまま

 

理解者を探し求める

永遠の人生の旅の中に

自分が漂っていることへの

やり切れなさや心細さ。

 

世間の人たちは

そうした感情とは無縁です。

 

そして、それを持てないあなたは

憎しみや怒りや努力せずに

それらを手に入れている彼らが

バカに思えるし許せない。

 

 

虐待とは

心や身体を傷つけられることだと

思っている人が多いので

 

あなたは、自分が

虐待被害で

どのような後遺症を持っているのか

理解できずにいます。

 

虐待被害というのは

「尊厳の軽視」の総称です。

 

あなたの人間としての尊厳や

存在そのものへの敬意が

まったくなく

 

人としての当然の

尊厳や権利をズタズタに

踏みにじられている状態。

 

それが、虐待の本当の意味です。

 

だから、あなたは

プライドが傷つけられることが

死ぬほど嫌いです。

 

プライドというのは

尊厳のこと。

 

あなたが、人として

当然、人から受けて当たり前の

敬意や尊重のことです。

 

あなたは、人生の中で

バカにされていると感じることはあっても

 

大切にされている

尊重されている

思いやりを持って関わってもらえていると

 

心の底から感じられたことは

皆無に等しかったはずです。

 

その先頭になって

尊厳を踏みにじり続けていたのが

あなたの親たちです。

 

あなたは、自分が

親に大切にされていたと

勘違いしているかもしれませんが

 

あなたの気持ちを無視して

勝手に親があなたの人生の中で

 

あなたの判断を

奪っていたのだとしたら

 

あなたは、永遠に

納得できていないでしょう。

 

納得できない人生。

 

それが、虐待被害です。

 

あなたにとっての

真の納得の意味を

 

今一度

考えてみてくださいね。