もう30歳になってしまった!と虐待被害者が感じるとき

 

突然の話ですが

私は、子供の頃

「絶対に30歳までに死ぬ!」と

心に決めていました。

 

結果、今は 50代後半。

アラカンです。

 

子供だった当時の私には

30歳まで

生きていなければならないなんて

絶望しかありませんでした。

 

自分の人生は無に等しかったから。

 

潰された夢と

押し付けられた夢と

それしかない人生だったから

 

自分の人生は何もないのに

生きていたって

なんの意味も無いと

 

本気で自分のお葬式を

夢見ていました。

 

どうやったら死ねるだろう?と

そればかりを考える毎日でした。

 

今は、そういうことを

考えることは

なくなりましたけれども。

 

 

今日は、少し

難しい話を書きますので

 

面倒くさいと思う方は

遠慮なくスルーしてください。

 

 

ご相談を受けていると

「もう、30過ぎちゃったから!」

「もう手遅れなんです。今さら!」

 

そんな嘆きの言葉を聞くことが

とても多いです。

 

普通なら

「まだ、30代じゃない。

これから、いくらでも

人生取り戻せるのよ!」と

年長の人が諭すところでしょうが

 

複雑性PTSDの元虐待児に

このセリフは通用しません。

 

なぜなら、彼らは

未来を嘆いているのではなく

過去を嘆いているからです。

 

 

喪失の悲しみのことを

グリーフ(Grief)といいます。

 

一番ポピュラーな使われ方は

大切な人との死別や

ペットロスなど。

 

ですが、グリーフというのは

そんな単純な話ではありません。

 

自分の人生の中の

かけがえのないものを

失ったことへの悲嘆の総称が

グリーフです。

 

生きがいとか

夢とか

人生とか

希望とか

いろいろですね。

 

そして、元虐待児は

大切な子供時代の時間を

失ったことを

嘆いているのです。

 

取り戻せない

大切な子供時代の時間

 

本当なら

愛されて

大切に慈しみ育てられ

 

笑顔と幸せに満ちた

安心と安全の中で

誰に気兼ねすることなく

 

自分の人生を

子供らしく

生きることができたはずの

 

その当然あるべき時間を

持てなかったこと。

 

そして、その時間は

永遠に取り戻せないこと。

 

二度と手に入らないこと。

 

その喪った過去を

親にうばわれたことへの

壮絶な悲嘆の中で

 

元虐待被害者は

もがき苦しんでいます。

 

 

過去の失った時間への

グリーフを抱えた人に

 

いくら

未来への希望を諭しても

入っていきません。

 

そういうことでは

ないからです。

 

喪失感からの深い悲しみから

少しずつ回復する作業のことを

グリーフワーク(grief work)といいます。

 

自分の中で

喪失をその後の人生に取り入れ

適応していくこと。

 

その心の中の整理の作業のことを

グリーフワークといいますが

 

元虐待児の場合は

持っていたものを失ったのではなく

もともと持っていなかったことに

ある日、突然 気付く瞬間があり

 

そのショックの中で

得られなかった時間と

もう、二度と

手に入れることはできない時間の

二重の喪失感を味わうことになります。

 

 

二度と子供には戻れないし

人生をやり直すこともできない。

 

 

喪ったものの

大きさや大切さに

愕然として

ショックを受けます。

 

その後に来るのは

深い悲しみと

激しい怒りです。

 

自分をそんな状況に追い込んだ

親への憎しみが爆発します。

 

この瞬間は

犯罪被害者と似たような

心理状態になっています。

 

実際、虐待は被害ですから

当然、加害者がいます。

 

グリーフには

回復までの一般的なプロセスがあります。

 

ところが、虐待被害者は

なかなか、このプロセスを

たどることができません。

 

その理由のひとつが

複雑性PTSDが引き起こす

心理症状です。

 

グリーフワークというのは

言い換えると

モーニングワーク(喪の仕事)といいます。

 

これは、喪ったものを

弔う(とむらう)作業。

 

弔うというのは

 

供養とか

悼む(いたむ)とか。

 

鎮魂というと

少しわかるでしょうか?

 

鎮魂ということは

魂を鎮める作業なわけですが

 

被害への怒りの中にある

元虐待被害者にとって

 

怒る魂を鎮めることが

どれほど難しいことか

容易にわかることと思います。

 

一言でいうなら

その怒りは

「悔しさ」です。

 

喪失への悔しさ。

 

それを鎮めることができないので

元虐待被害者は

苦しみの中から

抜け出すことができずにいます。

 

そして、年齢の話は

その喪った過去の時間を

あらためて実感させられる

リマインダ(刺激)になります。

 

こんなになるまで

苦しめられ続け

うばわれ続けていた

大切なかけがえのない時間を

 

あらためて

思い知らされる瞬間なのです。

 

そして、複雑性PTSDの人は

現実認知に虐待被害の後遺症で

歪みが生まれていますから

 

生きていても

未来に対して

発展的なものは考えられません。

 

前を向いても

後ろを向いても

 

そこには

絶望しかないのです。

 

 

あなたは、今

グリーフワークの中にいます。

 

そして、喪った

子供時代の時間を

弔うことができず

 

今も

苦しみ続けているのです。

 

 

あなたの中で

どのようにグリーフワークを

進めるか?

 

どうしたら

回復へのプロセスを

たどることができるのか。

 

それは、あなたの中に

答えがあります。

 

一緒に見つけてみましょう。

 

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