「らしさ」という脅迫

 

「私、料理とか家事が

とても苦手なんです」

 

「家事が好きって女を見ると

ヘドが出るほどイラつきます!」

 

私のところに

相談に来られる女性で

このセリフをいう人は

とても多いです。

 

おそらく、

私のところだけでなく

日本中の相談機関で

このセリフは

語られていることでしょう。

 

反対に、男性の相談者さんから

「料理が苦手で。。」という話は

まったくと言っていいほど

聞くことはありません。

 

それは、なぜか?

その思いの背景には

「らしさ」への脅迫があるからです。

 

男らしさ

女らしさ

長男らしさ

跡取りらしさ

嫁らしさ

母らしさ

妻らしさ

夫らしさ

子供らしさ

親らしさ

教師らしさ

医者らしさ

 

日本人は、

「らしさ」への脅迫に

「恥」を使います。

 

「〜のくせに、〜〜もできないの?」

という感じです。

 

ものごとには

好き嫌いや

向き不向きもあり

 

料理のことでいうなら

食の世界は

まだまだ男社会です。

 

一流シェフや料理人と

呼ばれる人たちは

圧倒的に男性が多い。

 

でも、なぜか

女性は料理が下手だと

劣等感やコンプレックスを感じ

 

それを刺激する出来事や

ものごとに対して

異常なほどの嫌悪感を示します。

 

「しない」のではなく

「できない」と

結論づけされることへの

不安や恐怖にさらされて

 

脅迫され続けて

「できないお前は出来損ない!」と

恥の意識をすり込まれるからです。

 

できないこと

無能なこと

それへの恥の意識は

 

不要な人間

価値のない人間

存在を認めてもらえない自分を

意識させるようになります。

 

どんなに努力しても

性差の問題もあります。

 

男性が出産できないことを

責める人はいないし

男性が出産できないことに対して

 

「らしくない!」と

責める人も

バカにする人も

ののしる人もいません。

 

子供時代の親からの脅迫に

「みんな、できてるのに!」

「どうして、あなただけできないの!」

という発言があります。

 

できないことへの答えは簡単です。

「興味がないから」です。

 

興味があるかないかは

個人の指向性の問題なので

するかしないかの選択権は

本人にだけあります。

 

周囲が、

とやかくいうことでは

ありません。

 

でも、日本は、

それを許さない国なのです。

 

なぜなら、日本人にとって

「人間は、家を守るために

生まれてきた道具だったから」です。

 

女らしさを求められるということは

女という労働力として

家庭内での生産性を保持して欲しいから。

 

家族のために食事を作り

掃除洗濯をし

夫の性欲求を満たし

 

跡取りの息子を産み

跡取り息子を完璧に

健康に育て上げること。

 

姑の世話を

きちんとすること。

 

「出来た嫁」

「出来た母」

「出来た娘」であること。

 

そこに求められたのが

「らしさ」です。

 

出来ないと、ののしりの対象にされ

家族だけでなく

親戚からも

地域からも

バッシングの対象にされ

 

差別され

蔑まれ

人として扱ってもらえない。

 

これが

複雑性PTSDという

トラウマが生まれる

日本の土壌です。

 

男性も同じです。

「女々しい!」

「恥さらし!」

「生恥を晒す!」

 

そう恥の意識の脅迫を

受け続けて育ちます。

 

日本という国は

「家」を中心に

産業やコミュニティー構造を

維持してきました。

 

江戸時代に

「◎◎藩」ってあったでしょ?

 

お殿様のために

「家名を汚さず

いざとなったら切腹して

お家を守る!」

って、あれです。

 

日本人は、

「家」(自分のルーツ・血統)を、守ることに

美学を求めてきた民族です。

 

「先祖代々の墓」って、あるでしょ?

 

これを

「家制度」といいます。

 

そして、あなたが感じている

家庭内での男尊女卑の構図を

「家父長制」といいます。

 

男は、家長として

威張って権力行使する!って、アレ。

 

ちゃぶ台をひっくり返そうが

傍若無人に振る舞おうが

家長のいうことには

従うべき!って、価値観。

 

日本人が生きにくいのは

「さしさ」への脅迫で

お互いの行為や思考を

監視しあっているから。

 

今どきの言葉なら

「自粛警察」的な感じでしょうか?

 

イヤだ!と

そのたった一言を

あなたが安心して言えないのは

 

あなたが、日本に生まれたから。

 

日本人に生まれたことが

最初の悲劇だといえば

救いようがないのですが

 

もう、そんな時代は

そろそろ終わり。

 

これからは、あなたの時代です。

 

あきらめず

「らしさ」への脅迫や呪縛から離れて

 

「自分で選ぶこと」

 

その選択に、ケチをつける人がいれば

その人は、あなたにとって加害者です。

 

その行為のことを

「ハラスメント」といいます。

 

覚えておいてくださいね。

 

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