私、愛着障害だと思うんです!という相談

 

愛着障害(アタッチメント障害)のことを

発達障害のような

病名だと誤解している方が

多いような気がします。

 

あえて、病名として考えるのなら

DSM-Ⅴの中の

「反応性アタッチメント障害/反応性愛着障害」

ということになります。

 

一般に誤解されている

「親から愛情をもらえなかった私は愛着障害!」

というのは少し違います。

 

愛着(アタッチメント)の意味は

「しがみつき」です。

 

赤ちゃんがドキッとしたときに

安心してしがみつける対象が

あったかどうか。

 

それが、アタッチメントの

基本的な定義になります。

 

愛着形成は、生まれてから

生後1歳半くらいまでに

完了すると考えられています。

 

このとき、乳幼児は

思考や感情で

親と接している訳ではなく

 

自分の命を

危険や不都合から

保護してくれる相手かどうか?で

周囲の大人と自分との関係性を

学習しています。

 

赤ちゃんにとって

愛情なんて、どうでもいいのです。

 

問題は、命の安心・安全への

確信度です。

 

お腹が空いていたり

おむつが汚れていたり

体のどこかがむず痒かったり

何かこわいと感じるようなことがあったとき

 

そうした赤ちゃんの欲求に

気づいて対処してくれる人。

 

それが、赤ちゃんが求める愛着です。

 

単純な言葉を使うなら

「かまってもらえたかどうか」

 

それが、愛着形成に必要なことです。

 

自分の欲求に対して

周囲の人たちが無関心だったり

気づかないことが続くと

 

赤ちゃんは自分の存在そのものに

不安を感じるようになります。

 

「生き延びられるかな?」という不安です。

 

乳幼児期、

特に生まれて間もない赤ちゃんは

生存本能だけで生きています。

 

この時期に、自分の生存そのものへの

不安を学習してしまうと

その後の心身の発達成長に

悪影響が出てくるようになります。

 

なかでも、対人関係に対して

根本的な「人への不信感」が

生存本能に根強く刻印されるので

 

成長してからの対人関係に

苦労することも増えていきます。

 

 

ですが、初期の愛着形成が

不都合な状態であったとしても

 

その後の成長過程で

その傷は、いくらでも

埋め合わせしていくことができます。

 

子供にとって大切なことは

「自分の気持ちの見方をしてくれる大人が

身近にいるかどうか」です。

 

それは、別に親でなくても構いません。

 

子供の成長にとって大切なのは

親の愛情ではなく

 

子供の気持ちに気づいて

味方をしてくれる

信頼できる大人の存在です。

 

あなたが、親を恨んでいるのなら

親だけに責任を押し付けても

ある意味では無意味です。

 

あなたの親を筆頭に

あなたの周囲の大人たちは

 

誰一人として

あなたの味方になってくれなかった。

 

それが、あなたが生きてきた環境です。

 

そして、あなたは

大人たちからの愛情を

失いたくなくて

 

いい子のふりをすることが

習慣化していたため

 

あなたの周りの大人たちは

あなたが困っていることや

悩んでいることに

 

誰も気づくことができなかったのです。

あなたは、人から

「大丈夫?」と聞かれると

「はい、大丈夫です!」と

無意識に返事をするクセがありませんか?

 

本当は大丈夫じゃないのに

みっともないと思われたり

情けないと思われたくなくて

 

やせ我慢をして

それを自己犠牲だと思ったり

 

私は過敏だから

相手の気持ちがわかるので

それに合わせた対応ができると

思いっきり勘違いしていませんか?

 

相手の気持ちは

相手に確認するまでわかりません。

 

それは、あなたがいつも

人から勝手に先入観で

自分のことを決めつけられたくない!と

感じている状態です。

 

そして、あなたは

その状態のことを

「私は、過敏なHSP!」と

勘違いをしています。

 

愛着障害もHSPも

あなたの今の状態を

根本的に説明するには不十分です。

 

あなたの抱えている状態は

複雑性PTSDというトラウマ症状です。

 

複雑性PTSDについて

正しい知識を持つことは

自分を回復に向かわせる

大切なことです。

 

意識してみてくださいね。