複雑性PTSDへの対処・個人相談(実践編)

 

「いきなり実践編ですか?」と

戸惑っておられる方も

あるかと思います。

 

複雑性PTSDへの対処として

以下は、とても大切ですので

ぜひ日常生活の中で

意識してみてください。

 

ACE(逆境的小児期経験)治療・6項目

  1. 睡眠
  2. メンタルヘルス
  3. 健全な関係性
  4. 運動
  5. 栄養
  6. マインドフルネス

参考:ナディン・B・ハリス「小児期トラウマと闘うツール」

 

一般的な心的不具合は

睡眠・運動・栄養の

3つを適切に行うだけで

意外とスッキリ解決します。

 

運動不足だとウツになりやすいため

現在のステイホーム状態の環境は

メンタルヘルスには悪影響なことは

わかりやすい例だと思います。

 

長期間、外に出られないだけで

イライラ、うつうつする。

 

引きこもりの人を除けば

たいていは、そうなります。

 

トラウマ(複雑性PTSD)からの回復には

ある程度の、トラウマに関する知識が必要です。

 

トラウマに詳しい専門家のもとで

適切なメンタルヘルストレーニング(心理学習)を

受けることは必須になります。

 

治療というよりも

トレーニングですね。

 

この際、前の記事でも書きましたが

トラウマ症状の中の

「回避」が

とても大きな障害になります。

 

具体的に、個人相談の席で

あなたが、もっとも話したくない話題。

触れて欲しくないテーマ。

 

それを扱うことが

トラウマからの回復には

とても大切です。

 

過去の私の経験では

幼い頃のトラウマ記憶を

すでに済んだこととして

 

現在の家庭や職場の

人間関係の相談にばかり

意識がフォーカスしている方は

 

トラウマ治療からの

治療離脱率や回復できない率は

極端に高いのです。

 

子供の頃の話題になると

「話したくありません!」と

怒り出したり

 

「その話には触れたくないのです!」と

口をつぐんでしまい

現在のつらさの話ばかりを

延々と演説し始める方がありますが

 

この状態が「回避」です。

 

 

 

虐待(マルトリートメント)が原因の

複雑性PTSDの場合

 

その多くは

「幼少期の逆境経験からの影響」を

最初に取り扱わないと

根本的な解決に至ることはできません。

 

ある日突然

大人になったわけではないですから

 

大人になる前の

思考・認知パターンの基礎が

どのように生まれたかを

検証する必要があります。

 

心理療法は、推理や探偵ではなく

事実をひとつひとつ拾い集めて確認していく

 

事件の捜査で言うのなら

鑑識のような作業です。

 

トラウマの回復に

名探偵は不要です。

 

事実だけを正確に

拾い集めて再構成することだけが

回復治療に求められる真実です。

 

子供は、なかなか真実を知らないため

自分の身の上に起きた

不具合や不都合な現実を

 

親の愛情がなかったから

親がバカだったから

としか考えることができず

(これは、お子様思考です)

 

自分は、愛着障害で苦しんでおり

永遠に回復は望めないと

不幸の中でアグラをかいてしまう。

 

そして、痛いところは

手当てせず

腐敗して壊死しても

そのまま放置して

なかったことにしようとしてしまう。

 

それが、回避の落とし穴です。

 

子供の頃の最初の被害を

正確に順序立てて

話せるように努力してください。

 

知らない情報は集めてください。

 

調べる努力も回復のために必要です。

 

あなたは、なんのリサーチもせず

いきなり「売れるはず!」と

勢いと思い込みだけで お店を開店して

あっさり倒産してしまう商店主と同じです。

 

幼い頃から

誰にも相談に乗ってもらえなかったために

独断と思い込みに支配されています。

 

その結果、私たちが

認知処理療法の中でいう「読心術」しか

使えなくなっています。

 

「〜〜に違いない!」

「どうせ、〜〜に決まってる!」と

勝手に自己判断して結果を決めつけるクセです。

 

なぜ、検証しないのでしょうか?

なぜ、確認しないのでしょうか?

 

それが、回避です。

 

確認せずに出した結論は

誰も信じることはできません。

 

それが、あなたが

なかなか

人から理解を得られない理由でもあります。

 

 

理屈ではなく

明確な根拠(証拠)を提示して

話ができるように

リサーチ力を養ってください。

 

「親が、バカだから!」ではなく

「親がバカに見えるような状態になったのは、なぜか」

 

きちんと根拠と事実を集め

思い込みや自己判断を捨てて

正確に説明できるように努力してください。

 

それが、できないから

あなたは、ずっとつらいままなのです。

 

現実から目を背けず

一番つらい記憶から順に向き合ってください。

 

順番を間違えると

あなたは永遠に回復することはできません。

 

回復したと

自己判断で思い込むだけの

つらい生活が続きます。

 

質問することを恐れない。

 

これからの人生の目標にしてください。

 

それだけで、未来は開けます。