複雑性PTSDからの回復・あなたを不安に駆り立てるものの正体

あなたを不安に駆り立てるものは

何ですか?と質問をすると

 

「上司」

「母親」

「他人の視線」

 

こうした答えが返ってくるのが

一般的です。

 

これが、トラウマからの回復を

遅らせている理由かもしれません。

 

その理由は

「トラウマについて何も知らないから」です。

 

トラウマというのは

何を意味するか、知っていますか?

 

トラウマ症状というのは

脳の情報処理(主に記憶)に関する障害のこと。

 

脳が過去の経験から受けた

情報処理に関するダメージのことをいいます。

 

人間の脳は

パソコンのハード部分と同じです。

 

24時間365日

一瞬も休むことなく

稼働し続けています。

 

あなたの心臓が止まらないのも

眠っている間も呼吸ができるのも

脳が活動をしているから。

 

ところが、脳がダメージを受けると

通常の情報処理に障害が出ます。

 

処理能力も落ちるし

速度や容量も落ちます。

 

これが、あなたが受け取っている

トラウマからの生きづらさです。

 

トラウマというと

感情に関することだと

誤解をしている方が多いのですが

 

トラウマというのは

気持ちや感情のことではなく

 

脳が受けたダメージ(傷)の影響で

日常生活に障害(不都合)が

起こることをいいます。

 

パソコンのハードにダメージが出たら

情報処理に障害が出るのは

ごく自然なことですね?

 

あなたは、ダメージを受けたパソコンに

「努力が足りない!」

「他のパソコンにはできるのに!」

「無能!」

「出来損ない!」

「セミナー受けろ!」とは思わないと思います。

 

おそらくパソコンに

何らかのダメージが出たら

 

「故障かな?」とメンテナンス(修理)を

依頼するために

 

カスタマーサポートセンターの受付窓口を

ネット検索し始めることでしょう。

 

それは、トラウマ(人間の脳のダメージ)にも

同じことが言えます。

 

それでは、なぜ

虐待の影響で複雑性PTSDなど

トラウマ(脳のダメージ)が起きるのでしょうか?

 

トラウマは、どのように生まれるのか?

トラウマの原因は、何でしょうか?

 

トラウマが生まれる原因は

「命にかかわる自己制御不能感の経験」です。

 

人間は、状態や環境に対する

絶対的なコントロール不能感を経験すると

 

生存本能レベルで

恐怖の学習・経験をします。

 

 

人間の脳は

過去の経験の中で

 

自分の身の上に不都合だった出来事や

命が危険になるような出来事の記憶を

 

次に似たような経験に遭遇したときに

適切な対処ができるように保存します。

 

例えば、犬に吠えられて怖い思いをしたら

次から犬には近寄らないようにしようとか

 

犬に吠えられても大丈夫なように

ヘッドフォンで大音量で音楽を聴きながら

通り過ぎよう、などの対処・対応です。

 

このように、状況にあわせて

自分の安心・安全を確保する

行動や思考、体の調整などのことを

「適応」といいます。

 

環境や状況にあわせて

自分の状態をコントロール(制御)することです。

 

人間は、この「適応」が

自分で制御(コントロール)できていることを

信じることができると安心します。

 

自分の力でなんとかできると信じられるからです。

 

これが、「自信」です。

 

 

ところが、虐待の場合は

幼い子供にとって

 

自分の置かれた状況や環境を

自分の力で制御することは

ほぼ不可能です。

 

どんなに対処・対応しても

被害を受け続ける。

 

どんなに努力しても

がんばっても

何も変わらない。

 

かえって悪化することさえある。

 

この自己制御不能感の連続が

複雑性PTSDという

トラウマを作り出します。

 

 

自分でどんなに努力しても

状況は一向に変わらないし

自分が被害を受け続けるため

 

子供は、次第に

「自分は、何をやってもダメ!」という

無力感や無能感

絶望感を育ててしまいます。

 

そして、母親がDV被害を受けていたのなら

「助けられなかった情けない自分」や

「巻き込んだ親への忌々しさや怒り」を

心の中に育てるようになります。

 

また、そうした心理的な苦痛を

放置されたことによって

 

自分への無価値観や存在理由を

苦悶するようになります。

 

「生まれて来なければよかった」

「生きていることの意味がわからない」

「産んで欲しいなんて言ってない!」

 

そんな自分への

情けなさ

みじめさ

むなしさ

怒り

悲しみ

やり切れない思いに

苦しむようになります。

 

トラウマ症状のために

脳の中で情報処理がとどこおっている状態を

 

発達障害やHSPと

勘違いしていたり

 

自閉症スペクトラムや

アスペルガーなどと

誤解している例も少なくありません。

 

例えば、「学習障害」というのは

勉強ができないということではなく

 

脳の中で、新しく入ってきた情報を

適切に処理できない状態のことをいいます。

 

例えるなら、脳の中で

新しく買った本を

 

脳の中の

どの本棚に仕舞えば良いのか

わからなくなってしまっている状態。

 

それが、学習障害です。

 

発達障害と誤解されている症状は

トラウマが原因で起きた

 

脳の一過性の症状

発達性トラウマ障害」の可能性がありますし

 

トラウマ症状と統合失調症の症状は

とても共通の症状が多いので

 

その症状が出た原因や理由を

丁寧に探っていかないと

誤診されるケースも多いのです。

 

例えば、DV被害者の女性が

病院で統合失調症と誤診されて

 

何十年も

謝った治療や投薬を受けていた例は

非常に多いのですが

 

それは、あまり世の中に

知られていません。

 

DV被害で悩んでいる母親に

統合失調症の診断が付き

 

母親が精神疾患だから

自分がネグレクトや心理的な

虐待を受けたのだと

 

DV被害者の母親を

憎んだり恨んだりしている

過去の子供は大勢います。

 

ちなみにですが

DV被害者も虐待と同様の

複雑性PTSDの症状が現れることも

記憶に留めておいてください。

 

 

以上のことから

複雑性PTSDからの回復

あなたを不安に駆り立てるものの正体

 

それは、制御不能感です。

 

コントロールできないから不安になる。

 

それが、人間の本能です。

 

努力してコントロールできることなのか

あなたがコントロールすべきことなのか

 

あなたは、何をコントロールしたいのか

なぜ、コントロールする必要があると感じるのか。

 

それを冷静に見極める

知識と情報を手に入れてください。

 

そして、知識と情報を手に入れたら

きちんと実践して活用してみましょう。

 

知っているだけの情報

本を読んだだけの知識なら

それは、ゴミと同じです。

 

使わなければ

何の意味もありません。

 

トラウマは

脳のダメージによる

機能障害です。

 

そして、トラウマは

自分で治すことができます。

 

制御不能感を安心に変える方法を

一緒に考えてみませんか?

 

ご連絡を

お待ちしています。

 


 

 

オンライン相談は、予約を取りやすいです。

ご予約受付中!