親を恨むのは、トラウマからの回避

「親が許せない!」

「絶対に謝罪させる!」

 

虐待被害者なら

誰でも一度は

そう思うでしょう。

 

別に不思議ではないです。

許す必要はないと思っています。

恨みたければ

存分に恨むのが良いと思います。

 

ご相談の席で

人生全体の文脈や

家族の中で起きていた出来事の

再検証をしていると

 

「どうして、親の味方をするんですか!」

「〜〜さんは、被害者の味方になってくれるのに!」と

猛烈に怒り始める方がありますが

 

私は、どちらの味方もしません。

 

ただ、出来事の再検証をするだけ。

 

家庭内の問題で

誰が加害者

誰が被害者ということは

実際には、ないからです。

 

 

虐待被害者の心の中は

子供の時のままで

記憶が冷凍保存されています。

 

このため、

現実に起きていたことの文脈を

理解することができず

 

ただただ、親を恨むことや

責めることだけに

執着してしまうことが多くなります。

 

両親の夫婦げんかがひどくて

母親がヒステリーだと思っていた

その現実が

 

母親がDV被害にあっていて

その感情表現に遭遇した際に

子供が、情緒不安定な

ヒステリー女として

母親を記憶していて

ずっと恨み続けており

 

自分を愛してくれなかった

自分勝手なバカ母だと

強い信念を持っていることは

決して珍しいことではありません。

 

 

恨みたければ

存分に恨めば良いと思いますが

 

問題は、そこに執着して

そこから先に進むことから

逃げ続けていることに

 

ご本人が気づいていないことが

とても多いことです。

 

親を恨むことだけに固執していると

苦しんでいるように見えますが

実は、楽だったりもします。

 

新しい苦労や困難をせずに

慣れ親しんだ古巣で

腐っていれば良いからです。

 

そして、この状態が

トラウマ症状の中の「回避」だということに

気づいていない方

知らない方は大勢あります。

 

回避は、トラウマからの回復を妨げます。

 

永遠に回復できません。

 

どこかで過去に見切りをつけて

新しい自分の時間を取り戻すこと。

 

過去を恨むことと

未来に進むことは

切り離して別次元で行うこと。

 

それが、同時進行してしまうのなら

その環境から

自分を連れ出す工夫が必要です。

 

恨むことも選択です。

好きにしていただいて構いません。

 

それを理由に先に進まないのは

回避という症状です。

 

過去を振り返っていても

手に入るものはありません。

 

一歩先に進むか

永遠に過去の中に居止まるか。

 

選ぶのは、あなたです。