理解して欲しいと思うのは、なぜ?

人間の脳には

生存本能のエリアと

思考・理性・判断のエリアがあります。

 

トラウマというのは

生存本能エリアに関すること。

 

でも、あなたは いつも

思考・理性・判断のエリアに働きかけることで

トラウマを解決しようとしています。

 

考えてなんとかしようと必死。

だから、回復できないのです。

 

単純にいうと

「アプローチするエリアが違う」

ということです。

 

理屈っぽい人ほど

トラウマの回復は遅いです。

 

理由は

「なんでも考えて解決しようとするから」

 

考えることで解決できる問題は

前頭前皮質が管理しています。

 

前頭前皮質(大脳皮質)は

人間の進化の中で

一番最後にできたエリア。

 

最も高次な部分です。

 

トカゲや魚やアリとは

比べ物にならないくらい

進化した脳です。

 

人間の武器は

「考えられること」です。

 

ですから

何か問題やアクシデントがあると

「考えることで解決しよう」とします。

 

人間は、

「考えれば答えが出る」と

信じています。

 

ですから

考えてもコントロールできないと

パニクります。

 

それが、あなたが日頃感じている

自分へのコントロール不能感です。

 

 

さて。

 

あなたは、なぜ

「わかって欲しい」

「理解して欲しい」と思うのか

知っていますか?

 

わかってもらえたら、うれしいから?

愛情を感じられるから?

信じられるから?

 

それ、上っ面ですよね?

とても表面的なことです。

 

なぜ、人間は

理解してもらうこと

わかってもらうことを求めるのか?

 

それは、非常に単純です。

 

答えは

「安心したいから」

です。

 

安心というのは

生存本能に直結しています。

 

安心というのは

「命の危険がない」ということ。

 

人間の脳が

最も求める環境です。

 

安心の反対は「危険」です。

 

 

人間の脳は

「生きるか」「死ぬか」

この二つの基準の中で

すべての状況を判断しています。

 

そして、相手に自分のことを

理解してもらえないということは

 

命の危険につながると

脳が判断した場合

 

人間は、

「わかって欲しい」

「理解して欲しい」と

感じるようになります。

 

その間、ずっと

交感神経が興奮しています。

 

イライラ、ピリピリしています。

緊張しています。

興奮しています。

過敏になっています。

攻撃的になっています。

 

この状態を

「過覚醒」といいます。

 

あなたが、HSPだと思っている

「私、過敏なんです」状態です。

 

ここで、あなたは

幼少期の経験から

誤った学習を脳がしていることに

気づいていません。

 

それは

「わかってもらえないこと」=「危険」

「わかってもらえること」=「安全」

という、間違った公式です。

 

あなたは、過去の経験から

わかってもらえないことは

危険を伴うと信じています。

 

わかってもらえないことで

危険な思いをしたことが

山のようにあったからです。

 

でも、世間の人たちは

少し違う感覚の中で生きています。

 

それは、

「わかってもらえようが、もらえまいが

安全な場所に居れば危険はない」

ということ。

 

あなたは「危険な場所」にしか

居たことがないので

 

安全・安心を手に入れるためには

わかってもらえなければならない!と

硬く信じています。

 

物凄い信念でです。

 

このため、あなたは

自分の理解者が見つからないと

安心できないし

安全だと思えない。

 

このため、自分を理解して欲しくて

常時、承認欲求の塊の

わかってちゃん状態で生きている。

 

そして、それを相手に

悟られるのは恥ずかしいので

なんでもないフリをすることが

常習化しています。

 

あなたは

理解してもらうこと=安心・安全

 

この公式の中で生きているので

理解してもらえないことに

 

ムカつくし

いらだつし

自分が粗末にされて

侮辱されているように感じて

 

「どうして、わかってくれないのよ!」を

連発して生きています。

 

安全な場所で生きている人間にとって

わかってもらうこと

承認してもらうこと

理解してもらうことは

それほど重要なことではありません。

 

そんなこと必要なく

安心は確保されているし

安全は守られているし

大丈夫だからです。

 

あなたは、これを

親やパートナーに求めて

得ることができず

撃沈しました。

 

そして

「愛してもらえなかった!」と

怒りと憎しみの炎を

メラメラと燃やしています。

 

では、なぜ

あなたの周りには

安心・安全・大丈夫がなかったのか。

 

危険がいっぱいだったのか

わかりますか?

 

それは、あなたの周りに

「不幸な人しかいなかったから」です。

 

不幸な人、苦しんでいる人は

自分が生きているだけで

精一杯です。

 

あなたが、もし

動けないほど具合が悪くて

 

今日は一日

休みたいと思っている時に

 

「腹へった!」

「洗濯物たため!」

「掃除してない、汚い!」と言われ

 

「私は、汚いの嫌いなの!」

「どうしてわかってくれないの!」と

言われたとしたら、どうでしょうか?

 

まず、ムカっ!として

なんて自己中なヤツ!と感じて

 

お前なんか死ねばいい!と

思いながらも

 

重い体を引きずって

相手の要求に答えるかもしれません。

 

これが、あなたの生活の中で

繰り返されていることです。

 

あなたの周りには

子供の頃から、苦しんでいて

自分のつらさで生きているのが

精一杯な人たちばかりだったので

 

いつも

危険で、不安で、不安定な環境が

常在していました。

 

この中で、幼いあなたは

「理解してもらえないと危険」

という心理学習をしてしまいました。

 

もともと安全が確保されている環境で

生きていた人たちは

理解してもらえなくても

危険なわけではないので

 

さほど、理解してもらうことに

飢えていないし

理解してもらえなくても

自分が粗末にされたとは感じません。

 

「ま、いっか」と思うだけ。

 

でも、あなたは

「ま、いっか」とは

絶対に思えません。

 

「許せない!」

「信じていたのに裏切られた!」

とは思えても、です。

 

「理解してもらえないことは危険」

 

これが、あなたの

対人関係の中での判断基準です。

 

だから

理解してもらえないと安心できない。

理解して欲しいと思う。

 

今度から

誰かに「理解して欲しい」と感じたら

言葉を置き換えて考えてみましょう。

 

「理解して欲しい」ではなく

「安心させて欲しい」

 

そう、言い直してみてください。

 

 

とても、しっくり来ると思います。

 

試してみてくださいね。