虐待被害のトラウマからの回復の早い人・遅い人*わかりやすい違いとは?

個人相談を担当していて

思うことがあります。

 

回復するのが早い人と

何年経っても変化の見えない人

何が違うのだろう?と。

 

結論からいうと

「個人相談の使い方がわからない人は遅い」

「個人相談の使い方が理解できている人は早い」

そんな感じでしょうか。

 

人生の中で

生まれてはじめて

心理相談やカウンセリングを利用する人は

 

個人相談の場を

つらい気持ちに共感してもらえて

どうしたらいいのか教えてもらえて

アドバイスしてくれて

励まして慰めてくれて

叱咤激励してくれる場所

だと思っていると思います。

 

これを期待してくるのでしょう。

新聞のコラム欄や人生相談欄

web上のQ&A記事の延長を

期待してくるのだと思います。

 

知らないのだから

そう考えていても仕方ないですし

そう考えるのは当然です。

 

はじめての個人相談で

「楽になりたいです!どうしたらいいですか?」

と質問したくなるのは当然です。

 

でも、答えは

「あなたがしたいようにしたらいいでしょ?」だけです。

 

「それができないから相談に来たんです!」と

イラッとしたり

「なんて物分かりの悪いカウンセラーだ!」と

馬鹿にされた気分になって

憤慨するのが普通です。

 

これが、あなたが

「だから相談なんて行きたくなかったんだ!」と

鬼怒りする状態です。

 

 

では、個人相談って

何をする場でしょうか?

 

答えは

「あなたがしたいようにしたらいいでしょ?」

それができないから相談に来たんです!」

それができない。

そこです。

 

なぜ、できないのか?

何が障害なのか?

いつからなのか?

できないと思わされている根拠は何か?

 

それを見つけて解決していくのが

個人相談、カウンセリングです。

 

ですから、

「そうなんですね〜、できないのはつらいですよね〜、できたらいいのにね〜」と

一見、共感してくれているような対応しかしてくれないセッションでは

あなたは、毎回毎回、「つらいんです〜、できないんです〜、私は価値がないから死んだほうがいいんです〜」と

お経のように繰り返すだけ。

 

この状態を、

パーソンセンタードアプローチとか

来談者中心療法とかと

勘違いしているセラピストは

大勢いますが、それは違います。

 

「そうなんですね〜、おつらいですよね〜」と相槌をうちながら

あなたのグチに60分お付き合いすれば

一万円くらいの固定収入があるのだから

そりゃ、やめられませんよね。

 

元手なしで、適当に心理学の本読んで

適当なセミナーや資格講座に行って

それっぽい肩書きをプロフィールに書けば

それで、明日から商売できちゃうんだから。

 

カウンセラーになりたい人が

後を絶たないのは当然です。

 

そもそも、カウンセラーになりたがる人は

自分がつらかった承認欲求の権化が

大多数だから(まあ、人のこと言えないですが)

 

めちゃくちゃ、人の役に立ちたがりますよね。

奉仕している自分を感じたがるし

提供していて、貢献している自分が大好き。

 

「ああ、今日もいいセッションしたわ〜♪」って

そんな奴らは

あなたに個人相談やカウンセリングの

本当の意味なんて教えません。

 

教えたら最後

あなたは、子供の頃から鍛え抜いた

持ち前の「努力・忍耐・根性」を

300%発揮して

 

ガンガン、自己探究と自己理解と

生活環境改善と人間関係の断捨離をして

みごとな成功者の人生を手に入れてしまうから。

 

そんなことになったら

エセカウンセラーは商売上がったりです。

だから、せっかく手に入れた固定客のあなたを

手放さないように、ハンカチ 片手に涙ぐみながら

あなたのグチに何時間も延々と付き合うのです。

 

無駄なのに。

 

 

そこで何が起きているのか?というと

あなたは、どんどん

自己肯定感が落ちていきます。

 

だって、何年通ったって

何十万円つぎ込んだって

全然、回復しないんだから。

 

どんだけ自分はダメなんだ!って

絶望感を育てるだけですよね?

 

 

話を戻しましょう。

回復が遅い人。

 

いつまで経っても

自分の足で立とうとしない人も

その例です。

 

複雑性PTSDという

虐待被害の後遺症の中に

「私、そう思っていいんですよね?」という

自分の意思や結論への自身のなさがあります。

 

その自信のなさが災いして

自分で出した結論を肯定することができず

「そう思ったんですけど、それでいいんですよね?」と

個人相談の場で、確認や承認を求める行為が

エンドレスで続いてしまう人がいます。

 

これ、子供が母親に

「お母さん、見てみて!」

「ほら、できたよ!がんばったでしょ!」と

自己意思決定を

親の承認によって肯定しながら

自己肯定と達成感を育てている状態と同じ。

 

そして、その心地良さに

ずっと居座ってしまい

用もないのに日常生活の中で見つけた

些細な悩みを大切にハンカチに包んで

次の個人相談の予約をとって

それについての自分の気持ちを

とうとうと語る。

 

で、それを

「自分との向き合い」だと

誤解してしまっている方が

結構多いのです。

 

悩みなど、もうとっくにないのに

悩んでいる状態から出ようとしない人。

 

外の世界へ出られない人。

 

多いです。

 

個人相談の場で

「対人不安を解決」したくて来ているのに

カウンセリングの場だけ

セッションのテキストなどで

わかった気分になっているのに

 

そこで習得した知識や情報を

実生活で、まったく実行していないし

実践していないし

やろうともしていない人、多いです。

 

あなた、いったい何ヶ月も

ここに何しに来ていたの?と

ビックリするほど

何も頭に入っていない人、多いです。

 

何ヶ月も何ヶ月も

トラウマについて

あなたの生活の中でのエピソードから

ご説明しましたよね?と

強烈な脱力感に襲われるほど

何も覚えていなかったんだな〜と

 

ああ、やっぱり私には

無理なんだろうかしら?と

 

もう、やる気ないなら

来なくていいからと感じてしまうほど

トラウマのこと理解できていない方、多いです。

 

ま、それが

複雑性PTSDって奴だから

あなたのせいじゃないんですけどね。。

 

 

では、結論に行きましょう。

 

個人相談というのは

自分の人生を客観的に俯瞰して

トラウマについて学ぶ場所

 

そして、その学びで得た情報から

自分の日常生活を改善できるように

環境調整をする実践と試行の場です。

 

守ってくれる人を探したり

理解者を求めたり

って、そんな無駄な努力しなくても

自分の力だけで生きられる!って

その方法を知る場所です。

 

で、いつまでも

個人相談やカウンセリングの場にいないで

自分の手でドアを開けて外に出る。

 

私から、卒業するのが早かった人は

回復も早かったですね。

 

「何かあったら、加納さんに頼ろう!」って

思っているうちは、まだ無理かな。

 

頼らず自力で生きるための情報を

習得する場が個人相談。

カウンセラーは、あなたの人生の中で

期間限定の存在です。

 

ただの通過点。

そこで足踏みしている限り

回復しません。

 

 

たまに連絡が来て

たま〜に個人相談を利用する人は

相談する出来事の内容は違っても

内容は、いつも同じ。

 

トラウマのこと理解していないから

自分が何したらいいのかわからない。

 

で、「どうしたらいいですか?」

の繰り返し。

 

トラウマのこと知ってたら

どうしたらいいのか

誰にも聞かなくてもわかります。

 

知りたいのなら

理解できるまで、きちんと続けてマスターする。

 

わかったフリして

ラジオ体操の出席スタンプみたいに

「全部通った!私ってすごい!」って

 

意味不明な自己承認に落ちて

 

結局、通った間

あなたは何を身につけたの?

何を覚えたの?

何を実践して試行したの?

その結果は?レポートは?って

 

そんな徒労を繰り返すと

あなたは劣等感と罪悪感と

自分のダメさを無価値感を

どんどん強化してしまう。

 

負の強化って奴ですね。

行動心理学的に言うと。

 

じゃあ、どうしたらいいんですか?って質問への答え。

 

自分で期限を決めなさい。

 

ダラダラ続けることで

依存先を喪失しないと言う

回避行動や回避思考を

選ぼうとしている自分を認めないこと。

 

慣れ親しんだ心理士から

離れたくない気持ちは

未知の世界へ羽ばたこうとする

巣立ちへの不安や恐怖が生み出す

回避というトラウマ症状です。

 

回避のメカニズム

説明しましたよね?

 

忘れちゃった人は

複雑性PTSDガイドブックとか

複雑性PTSDのケア講座・概論の動画

見直してみてください。

 

全部、出てるので。

 

過覚醒

回避

侵入(追体験)

否定的な認知

 

このトラウマ症状について

説明できるようになりましょう。

 

そしたら、あなたは もう

今日からでも

一人で生きていけます。

 

自信を持って生きるって

そう言うことです。

 

自分の努力が自分のことを

支えてくれます。

 

個人相談は、自分との真剣勝負。

 

甘えて慰めてもらう場ではありません。