自覚のない被害者と自覚のない加害者

 

 

なぜ、こんなに生きづらいのか

その理由がわからない。

 

その理由は

「被害者としての自覚がないこと」

が考えられます。

 

子供時代に

虐待被害を受けていた場合

 

それを、虐待だったと

自覚することができるのは

5歳以上からと言われています。

 

その理由は、5歳までの子供は

自分の受けていた経験を

言語化して理解することが困難だからです。

 

 

人間は、出来事を受け取るときに

その意味や状況を

言葉や言語を使って

理解したり判断したりします。

 

しかし、5歳までの子供

つまり幼児期は

語彙は少ないですし

 

自分の身の上に起きていることの

意味がわからないことが多いのです。

 

 

例えば、性被害の場合。

5歳の子供に

そもそも「性」という概念が

まだ理解できません。

 

性被害、

いたづら被害を受けても

その意味がわかりません。

 

でも、こわかった

痛かった、気持ち悪かった。

 

そういう感覚的なことは

記憶に残ります。

 

そして、意味が理解できないまま

いつの間にか日常生活の中で

忘れたような気がしています。

 

ところが、この記憶は

バラバラの情報パーツになって

脳の中に保存されています。

 

感触や、見たものの部分的な記憶や

においや音など。

 

そして、成人したある日

まったく関係のない場所で

その記憶のパーツを

刺激するものに触れた瞬間

 

脳の中の記憶のパーツが

ひとつの記憶となって蘇ってしまいます。

 

これが、

フラッシュバックと呼ばれたり

想起と呼ばれる状態です。

 

そして、その不快感や恐怖感を

再び味わいたくないので

それを再現する事柄を

避けるようになります。

 

これが、回避です。

 

 

自覚がないというのは

その経験が記憶として形をなしておらず

その経験の意味が

理解できていないということ。

 

 

そして、もうひとつは

加害者にとって

それが相手にとって被害だと

自覚なく行っていた行為があります。

 

例えば夫婦げんかは、面前DVという

れっきとした虐待です。

 

子供は、判断することはできずとも

最も近しい人たちが繰り広げる

恐ろしい空気感や雰囲気に触れて

 

不安や恐怖を感じて

自分の安全への安心が揺らぎ始めます。

 

そして、記憶や自覚がないので

自分をHSPだとラベリングして

それで自分で自分を納得させようとします。

 

記憶や自覚がないので

自分の身の上や

自分の中で

何が起きているから

こんなに生きづらいのか?ということが

わからないのです。

 

トラウマは、

言葉で説明できる経験ばかりではありません。

 

幼児期の虐待などのトラウマ経験は

非常に言語化しづらいし

本人にも自覚がないことがあるので

 

気付かれにくいし

自分でも気付かないのです。

 

そして、

「自分は、変だ」

「自分は、普通じゃない」

そんな不安にかられてしまいます。

 

あなたが「生きづらい」のには

必ず人生のどこかに

その理由があります。

 

気付くこと。

 

それが、生きづらさから抜け出す

はじめの一歩です。