トラウマからの回復を妨げるもの*ラベリングという「回避」

アダルトチルドレン、発達障害

HSP、双極性障害、ボーダー。

 

自分の状態を説明するために

いろいろな病名や単語で

理解を求めたくなるのは

ごく自然なことです。

 

ここで注意しておきたいのは

自分の状態に名前をつけること

(ラベリングすること)で

問題自体から回避してしまうことです。

 

あなたが抱えている生きづらさ

複雑性PTSDというのは

トラウマの一種です。

 

トラウマというのは

過去の経験がもとで生まれた

心の傷です。

 

トラウマの症状の中に

「侵入」というものがあります。

 

これは、考えたくもないし

思い出したくもないのに

 

その経験につながるような

感覚が刺激されると

トラウマ記憶が反応して

また苦しくなってしまうというもの。

 

自分で思い出そうとして

思い出したことではなく

 

不意打ちのように

その時の経験で受けた

衝撃や感覚が

よみがえってしまうことをいいます。

 

悪夢やフラッシュバックなどが

その一例です。

 

人間は、こうした状態を避けるために

「回避」という行動・思考をとります。

 

トラウマ刺激につながるものから

自分を遠ざけようとすること。

避けることです。

 

母親との関係性にトラウマのある人は

母親との接触を避けようとします。

 

これが「回避」です。

 

回避は、自分をトラウマから守るための

自衛手段のひとつですが

 

この「回避」のために

トラウマが回復せず

負のループが繰り返されることを

意識している方は少ないようです。

 

イヤなら避ければ良い。

 

だとしたら

永遠にトラウマから

逃げ続けなければなりません。

 

ところが、トラウマは

感覚に刺激として侵入するため

逃げ切ることはできません。

 

また いつあの感覚に

襲われるのか?

いつ また、あの気持ちが

よみがえるのかと

 

ずっと不安なままで

過ごさなければなりません。

 

これが、大人の引きこもりや

不安症の原因になっていたりもします。

 

自分の状態に病名や単語で

名前つけ(ラベリング)したまま

「私は、どうせ〜〜だからしょうがない!」と

そのままにしていると

トラウマ症状は、回復しません。

 

「私、HSPだから」

「過敏だから、しょうがないんです!」

 

これが典型的なトラウマからの

「回避思考」「回避行動」だということに

気付いている方は

あまりありません。

 

HSPお茶会で

過敏な私たち仲間で語りあうのも

 

世の中に出ていく

きっかけにはなりますが

残念ながら、そこまでです。

 

トラウマからの回避を続けている限り

トラウマから回復することはできません。

 

なぜなら、自分の言葉で

自分の状態について

説明することができないからです。

 

人間の脳は

自分で自分の状態について

説明することができると

自然にいらだちが鎮静化します。

 

病名でラベリングするのではなく

自分が自分の専門家になること。

 

それが、回復への

大切な道筋です。

 

あなたの心の成り立ちについて

正しく説明できるようになって

 

あなたが自分を救ってあげてください。

 

残念ですが

この世の中には救世主や

白馬に乗った王子様は存在しません。

 

神様に祈っても

あなたの明日が

変わるわけではありません。

 

自分について知ること。

 

それが、あなたを支えてくれます。

 

自分を知る勇気を

手に入れてくださいね。