上手なアダルトチルドレンの作り方*その② 子供の●●●を育てる親

上手なアダルトチルドレンの作り方*その② 子供の●●●を育てる親

 

前回のメルマガから引き続き

アダルトチルドレンを育ててしまう

親の状態について考えます。

 

前回は

「先回りして子供の失敗経験を奪うのは

子供の自己意思決定の心理学習を奪うこと」について

お話しさせていただきました。

 

子供のために良かれと思って

環境を整えることが

必ずしも子供のためにならないこと。

 

親の気持ちの押し売りになっていること。

 

恩着せがましい重い親になっていること。

 

それを確認していただきましたね。

 

では、今日は、2回目です。

 


 

その② 子供の●●●を育てる親

 

これは「子供の罪悪感を育てる親」です。

 

親(特に母親)のツラそうな姿は

子供にとって不安材料になります。

 

それは、幼い子供にとって

母親がツラくなる環境は

 

自分の安全や安心への信頼が

揺らぐ環境だからです。

 

子供は、

自分の安全を確信したい本能から

母親のツラくなる原因を

排除したくなります。

 

その結果、子供は

母親の気の毒を肩代わりする」ようになります。

 

お母さんが大変だから

自分がなんとなしなくては!と

意識するようになってしまうのです。

 

 

例えば、父親の

アルコール依存やギャンブル依存

父親の対人問題や不安定な経済状態

父親の精神的な問題などのために

 

母親がDV被害を受けていると

子供は、母親を被害から

遠ざけたくなります。

 

父親の機嫌が悪くなって

母親へのDVが始まらないように

 

いつも家庭内で神経を張り詰めて

緊張状態の中で生活するようになります。

 

どんなに子供ががんばっても

親のDVが消える訳ではありません。

 

その結果、子供の心に生まれるのは

「罪悪感」と「自責感」です。

 

母を気の毒から解放できなかったという

自分への無力感や申し訳ない気持ちです。

 

また

家族に介護が必要な弱者がいる状態や

母親が持っている心身の病などで

母親がツラそうにしていたり

イライラしていることが日常の場合。

 

母親が笑顔になれるように

ピエロのようにおどけてみたり

甲斐甲斐しく世話をしたり

良い子になってみたり

 

なんとか環境を改善しようと

子供は、痛々しい努力を続けます。

 

でも、環境は変化しないことは明白です。

 

その結果、子供は

「自分への無能感」や「罪悪感」を

抱くようになっていきます。

ここで考えなければならないことは

責任の所在」です。

 

トラウマが生まれる背景には

「当事者には、どうしようもない状況」があります。

 

母親のDV被害

父親の飲酒や対人問題

家庭の経済的な問題

家族の看護や介護。

 

これらの、どれ一つをとっても

「子供が負うべき責任」ではないのです。

 

ところが、子供にとって

家族が笑顔でいられない家庭は

ただ、それだけで虐待なのです。

苦しいのです。

 

みんながニコニコできない家は

子供にとって監獄なのです。

 

そのために子供は

必死に生き延びるために

自分をコントロールし続けて

家庭の問題を背追い込んでしまいます。

 

家族のバランスを

子供が背負っている状態です。

 

そして、そのバランスが崩れると

子供は「自分のせいだ!」と思い込みます。

 

自分が悪い子だから

自分がダメだから

自分がしっかりできなかったから

自分がお母さんを悲しませた。

 

だからお母さんは

自分にツラく当たるのだ。

 

お母さんは、こんな私なんて

嫌いなんだ。

 

産まなきゃ良かった!って

何度も言っていたじゃないか!

 

生まれなければ良かった!

自分なんてこの世にいなければ良かった!

 

そう感じるようになっていきます。

 

どんどん自分を自分で粗末に扱い始めます。

 

そんな資格はない!

幸せになんてなれる訳が無い!

 

そう考えるようになっていきます。

 

例えるなら

「痴漢にあったのは

痴漢にあうような場所で

痴漢にあうような服装で歩いていた

自分が悪い!」

 

そうやって自分を責めている

被害者と同じです。

 

たとえ、どんな場所で

どんな状態でいたとしても

その人に害を加えてはならないのです。

 

でも、被害が生まれたのは

自分に落ち度があったから。

 

母親が不幸なのは

自分に落ち度があったから。

 

自分が母親を助けなかったから。

 

そう思ってしまうのです。

 

子供は本能で

母親を救おうとします。

 

母親が安心できない環境は

子供にとって危険な環境だから。

 

では、どうしたらいいのでしょうか?

 


 

子供の罪悪感を消すために必要なことは

母親自身がケアを受けること」です。

 

子供に、母親の気の毒を

押し付け続けている間は

子供は

アダルトチルドレン人生まっしぐらです。

 

子供は母親の気の毒な姿に

嫌悪感や怒りを感じています。

 

その姿が自分を苦しめることを

ウンザリするほど知っているから。

 

話し相手や相談相手を

自分の子供にさせているのなら

 

グチの聞き役を

子供にさせているのなら

 

今すぐ、家庭の外部に

SOSを発信して

ケアを受けなければ

 

いずれ、子供は

親を呪いながら

複雑性PTSDに苦しむ大人に成長します。

 

家庭内の問題を

子供に責任を感じさせないこと。

 

それができるかどうかが

本当に子供を大切に考えているかどうかの

分かれ目かもしれません。

 

親がケアを受けない家庭は

崩壊します。

 

それは、数々の社会問題で

既に知られていることですね。

 

虐待は親がケアを受けていないこと。

 

それが、すべてです。

 

 

あなたの家庭は、いかがですか?

 

家族の中で、本当にケアが必要なのは誰か。

 

考えてみてくださいね。